いじめの心理
- 「人はなぜ自分と同じ生き物である人間をいじめるのだろうか?」
こう考えたことが皆様、一度はあるのではないでしょうか。
いじめについては非常にたくさんの意見があります
「いじめられる側にも原因がある」や「いじめをする子には理由がある」
など挙げればきりがありません、それほど多くの意見があります。
では本当のところいじめはどのようにして引き起こされるのでしょう?
今回は私の学生という立場からいじめについていくつか本を読んでそこからいじめの原因について考察していこうと思います。
いじめは様々な要因によって引き起こされるといわれています。
まず最初に現代の時代背景について解説していこうと思います。
現代は過去に比べて比較的ほしいものが手に入りやすい時代です、子供は欲しいものがほしい時に与えられていけばどんどんわがままになり自制が効かなくなります。
結果、欲求不満になった時に対処が効かなくなり、いじめのような行動でもってストレスを発散するようなことも。
このいじめによるストレスの発散は奥深くにサディズム的な心理が潜んでいるともいわれています。
このストレスやサディズム的な心理はいじめの一つの要因と言えます
第二に家族に関連する要因について
現代では核家族化(両親と子供のみが同居している家族のこと)が進み人間関係を訓練する機会が失われていることも要因ではないかといわれています、つまり人間関係の構築の仕方を知らないがためにうまく人間関係を形成できずいじめが起きるのです。
ここからは私の想像ですが、現代では共働きの世帯や片親の世帯も多いためこの人間関係の構築の練習不足は近年では特に顕著であるといえるのではないでしょうか。
特に幼少期に母親が不在だった子供は潜在的にサディズム的な心理が形成されやすいというデータもあります、そのような家庭の事情もいじめには関係があるかもしれませんね。
第三に学校や社会的な要因についてです
学校での問題は「偏差値重視の教育や個性を奪う生活指導」のことを指しています
つまり「厳しい校則」のことです、例えば髪色やピアスの規制のような個性や自由を奪うような校則がこれにあたります、これらの自由の規制は思春期の子供たちにストレスを与える大きな要因となっていると考えられます。
社会的な要因には映画やドラマなどの「暴力シーン」が挙げられます、この映像メディアから受ける暴力性の促進についてはほとんどの研究が暴力と映像に正の相関があるという研究結果を出しています、現代の映像に対する規制への反発は大きいですが、これらの規制は青少年に対する悪影響を結果として減らすことができているのではないでしょうか。
このように、いじめの要因というのは様々です、そしていじめは一度引き起こされるといじめる側の恐怖心によってさらにエスカレートしていってしまいます、ではどのようにしてこれらのいじめをなくしていけばいいのか、これは家族や社会がしっかりと向き合って考えていかなければならない非常に重大な問題といえるでしょう。